平成28年度のGPIFの運用レポート

こんにちは、はむなるです。

Google AdSenseの登録が完了しました。
Bloggerを使っていると、2か月で登録できるようになるとのことで、まずは登録できることを第一目標にやってきましたが、なんとかクリアしました。
広告収入は、期待しているわけではないですが、モチベーションアップには繋がりますので、よろしければお願いします。

GPIFの運用状況

先週末、我々の年金を運用しているGPIFが、2016年度の業務概況書を公表しました。
毎年、損をすれば、全方位でバッシングされ、得をすれば、報道でスルーされるという悲しいGPIFです。
既に、いろいろなブログで紹介されていますが、7兆9,363億円、率にして5.86%のプラスと素晴らしい成績でした。
2001年以降の累積では、53兆円と、途方もない数字です。

左が2015年度末、右が2016年度末(GPIFの業務概況書より)

2015年度末との資産構成の比較ですが、国内債券の比率が37.55%から31.68%と6%近く低下している替りに、国内株式、外国株式の比率が上昇していました。
ただ、債権の減少分を全て補うまでにはならず、そのぶん短期資産(手持ち金)が大きく上昇しています。

課題は?

手持ち資金が昨年より増加しており、運用先に振分けできていないのが気になります。
資産比率を考えると、国内債券に再投資したいというのが本音でしょうが、現状のマイナス金利状況では、再投資はしたくでもできないという状況のようです。

かといって、株式に追加投入するというのも、おそらく難しいのでしょう。
現状でも、株式が全体の5割近くに達しており、ここから追加購入となると、確実に5割以上を超過します。
5割を超過しても、67%までは株式を保有することはできますが、国民の株式運用自体に対する理解が乏しいこともあり、リスク資産を5割超とすることは、年金運用の建前上、なかなか説明し難いのではないかと思います。

皮肉にも金融緩和がGPIFの運用先を限定させていっているようなあ状況で、株価がなんらかのショックで急落し、株式の比率が下がるでもしない限り、今の袋小路の状況は、今後も続くように思います。

それか、外国債券に振り向けるですかね。米国をはじめとする外国債券は、金利正常化の方向に向かってますから、運用先としては魅力的になってくるのではないかと
ただ、こちらも現状が基本比率にほぼ近く、これを変更しないと新規追加は難しいでしょうから、なかなかエネルギーが必要でしょう。
日本の国債市場が正常化するのは、まだまだ先でしょうから、国内債券の減少は、今後も続くのでしょう。

気になった箇所は

今回の報告書では、インカムゲインも2兆5,334億円にのぼったことが記載されています。
利益の3割超が、インカムゲインによるものであり、確実に成績アップの土台として貢献してくれてます。そして、気になったのが、国内株式と、外国株式のインカムゲインが収益率の差が縮まってきています。
昨年度は、外国株式の2.16%に対し、国内株式は、1.95%と0.21%の差にまで縮小しました。
日本株も最近は、配当等の株主還元にも力を入れてきているので、その結果かなと思ってます。

まとめ

GPIFは、情報公開にも力を入れているのか、この業務概況書も非常に読み易く制作されています。
恥ずかしい話、昔は吾輩も、お役人が適当に運用をしているなどと本気で思ってました。実際は、ポートフォリオ理論に基づき、明確なアセットアロケーションに基づき運用されています。
われわれの年金の運用状況ですから、ぜひ一読してみてはいかがかと。

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